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然の木島平 [息子達のレース]

俺のレースの前、朝一番で然のレース。
しかし、今回は本人が悩みに悩み抜いた決断の上の出走だった。

というのも、未就学児の然にとって未体験ゾーンの本格的マウンテンバイクコース、
それもそのはずで大会本部に問い合わせて、
小学校低学年クラスへエントリーしてた。
流石というかヤシロさんのコースセッティングは生易しいモンじゃなく、
小学校低学年といえどほぼ大人と同じコースを使用した全長3kmの距離。
ただ未就学児のミルキーのレースだと全然物足りない然、
俺たちも厳しいのは承知の上、まあ無料だし試走して難しいようだったら止めようと言ってた。

で前日に試走してみると、おっかなびっくりしながらも、
案外上手に走れているしどうにか行けるかなぁ、、
と思っていた時、登りを頑張り過ぎて転倒!
スピードは全く無いが、その時ハンドルが顔にヒットして鼻血‥
相当痛かったようで大泣きの上、戦意喪失で試走取りやめ。

まあ仕方ないなと、俺もうたちゃんも思っていたが、
俺の試走を済ませ戻ってくると、
まだ泣きっ面だがもう一度走ってみると言い出した。
裏ではうたちゃんの説得がかなり効いたようだ。
でも本人も相当悔しいみたいでこのまま終わるのは嫌だったみたい。

俺の言うコトを聞かせ、バイクをFUJIからレベナへ交換、
シングルギアだけど、どのみち登りは押しになるし、
押しになるなら軽いレベナの方が楽に決まっている。
それにレベナは一応ブロックの太めのタイヤを履かせてあるから、
下りだって乗りやすいはず。

再チャレンジしだすと、やっぱり走り易いし押し易いんだろう、
曇っていた表情が徐々に選手の顔つきに変わってきた。
どうにか試走も終え、スッキリしたようで、
くたびれたと言いながらもう一回行くと言い出した始末。
もちろんここで前日試走は終了、雨も降ってきたんで早々に撤収した。

そしてレース当日の朝、それでもコースへの不安があるんだろう
やっぱり出ないと言い、俺たちも全然止めていいんだよ。と応えてあげる。
がしかし然は自分でそう言いながら、走らない自分が嫌なんだろう、
それはそれで泣いていた。
そして召集時間直前、やっぱり出る!と。
今度は不安で泣いてたけど、立派にスタートラインに向かってった。

それを見送り、俺は然が不安がってた難しい下りセクションで待機。
遠くからスタート直後を見ていたけど、
あのロケットスタートの然ですらこの中に混じると最後尾を追走してたのが見えてた。
恐らくここに来る時も最後尾だろう、と赤いヘルメットが来るのを待つと、
何と1人抜いてきたと言ってやって来た。
更にこの最初の激下りと登り返しで押しながらも、もう1人抜いていった!
トラックに出て次の林の中のシングルはうたちゃんに任せ、
俺はその先の牧草地へ急いで移動、
次のシングルトラックで待機。
でも試走の時から思ってたが、濡れた路面なのに想像以上にシングルが上手にクリアしていく然、
褒めてあげると嬉しそうだ。
シングルトラックを抜けた後の登りの押しも力強い、
見送って次に移動したらもう先に行ってしまってた。

向こう正面の丘の上はさすがに追いかけられないんで、
最後の長い下りに入る上に行くと、もう然はそこを走ってきてた!
然新〜!と声を掛けたら気付いて元気が出たみたいだった。
丸太を越える所で待って、そこらはムービー撮りながら併走の俺。
長い下りも腰を引いて上手に走っていく然、
そこもダッシュで追いかける俺、
トラックに出た後のゴールはうたちゃんに任せて
俺は逞しくなった息子の後ろ姿に感動しながらそれを見送った。
いつも思うが、然には感動させられっぱなしだな。
こんなガッツがある息子を思いっきり褒めてあげたかった。

リザルト的には8位、完走しただけでも大したもんなのに、
小学生2人抑えては立派過ぎだな。
でも時間が経った後、このリザルトじゃ不満な然でした。。

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